大臣認定・技術審査証明
TBS(Takawaki Base System)工法は低騒音・低振動の鋼管杭・中掘拡大根固め工法として開発されました。本工法にはRPタイプ〔鋼管杭先端部に端板リング(Ring Plate)とシャキーを有するタイプ〕と、RBタイプ〔鋼管杭先端部に補強バンド(Reinforcing Band)とシャキーを有するタイプ〕があります。前者は旧建築基準法第38条の規定に基づく建設大臣(現国土交通大臣)の認定と、(財)国土開発技術研究センター(現(財)国土技術研究センター)の技術審査証明を取得し、建築および土木の両分野で高い評価を得て、多くの実績を積み重ねてきました。
後者は前者を発展的に改良した工法であります。平成14年5月に両タイプが(財)国土技術研究センターから道路橋示方書・同解説(平成14年3月)規定の中掘り杭と同等以上の支持力を有することの技術審査証明を最初に取得しました。
旧建設大臣認定
■ 認定番号 : 建設省玉住指発第1号 ■ 認定取得日 : 平成6年1月10日
[1] 杭の許容鉛直支持力算定式
1) 長期許容鉛直支持力
2) 短期許容鉛直支持力
短期許容鉛直支持力は、長期許容鉛直支持力の2倍とする。
[2] 杭の種類
1) 鋼管杭
杭外径 400mm~812.8mm(RPタイプ)
2) 鋼管杭材料
JIS A 5525に規定する2種類とし、その記号はSKK-400、SKK-490とする。
付属品の材質は、JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)SS-400と同等またはそれ以上とする。
[3] 杭の最大施工深さ
最大施工深さは、杭径の110倍以下かつ70m以下とする。
[4] 杭先端適用地盤
先端地盤種別は、砂質土層、礫質土層とする。
技術審査証明
■ 審査証明番号:技審証 第3号 ■ 審査証明取得日 : 平成14年5月31日
① 地盤から決まる杭の極限支持力の特性値
「道路橋示方書・同解説Ⅳ下部構造編」の「中掘り杭工法」における「セメントミルク噴出攪拌方式」についての極限支持力の特性値推定式により求められます。
Ru = qdA + UΣLifi
ここに
Ru | : 地盤から決まる杭の極限支持力の特性値(kN) |
---|---|
qd | : 杭先端の極限支持力度の特性値(kN/m2) |
砂層 | :220N(≦11,000) |
砂れき層 | :250N(≦12,500) |
N | : 杭先端地盤における標準貫入試験のN値 |
A | : 杭先端面積(m2) |
U | : 杭の周長(m) |
Li | :周面摩擦力を考慮するi層の層厚(m) |
fi | : 周面摩擦力を考慮するi層の最大周面摩擦力度の特性値(kN/m2) |
砂質土 | :2N(≦100) |
粘性土 | :0.8Cまたは4N(≦70) |
C | :地盤の粘着力(kN/m2) |
[2] 杭の種類および適用範
1) 杭の種類 鋼管杭
2) 1.杭径D | RPタイプ 400mm≦D≦800mm |
---|---|
RBタイプ 400mm≦D≦1000mm |
2.最大施工深さ | 400mm≦D≦800mmのとき、80.0m以下かつ110D以下 | |
800mm<D≦1000mmのとき、 51.0m以下 |
なお、これを超える場合は別途検討する。
[3] 杭先端適用地盤
先端地盤種別は、砂質土層、礫質土層とする。